美白に憧れた少女時代、そして40代の現在は~

By: Pedro Ribeiro Simões

「ちょっとあなた、帽子をかぶりなさい、日に焼けるわよ」

私は小学生の頃から、母から外出時の日焼けにこうるさく注意されていました。若い時から日に焼けると、歳をとってから顔にシミができるし、首にもシワができるというのが母の自論らしかったのです。小学生当時の活発なおてんば娘だった私には、母の言葉の意味などとうてい理解出来るものではありませんでした。帽子や日傘など、思いっきり走るのにむしろ邪魔なだけ。

ところが中学生になると、だんだんと異性の目も気になってきます。毎朝学校に行く前に、鏡をじっとのぞき込む。ムッ、なんだろうこの黒い点、頬の肉の盛り上がったところにできている・・・えっこれってシミ?これがシミなの?今思い返せば、私の美白への憧れが始まったのはその時からでした。

私がまずとった行動は、真冬だろうが顔を中心にSPF30以上の日焼け止めを塗る、登下校にはつばのある帽子を被る、なるべく下を向いて俯き加減で日陰を歩く、電車で窓際に立たない、ちょっとした買い物にも何かを首に巻く、暑くても袖のある服を着る、こういった毎日の行動で、周りの同級生たちに将来差をつけていこうとする作戦でした。

シミに効果があるというものは、片っ端から試してみました。今ではシミの危険性もあるといわれているレモンやキュウリパック、飼っていたウグイスのふんで顔を洗ったり、緑茶をシミに塗ってみたりと。洗い流すだけで肌が白くなるというクリーム、あれは結局何だったのでしょうか。現在ではUVクリームシリーズなどは、年間を通して使用が当たり前のものになっていますが、当時の中学生にとっては日焼け止めを塗ることさえ珍しいことだった中で、涙ぐましい努力といえましょう。

高校生にもなると、美顔器なるものも購入し、ビタミンCが入っている飲み薬や塗り薬も購入。確かに寝る前に塗ると、シミが薄くなったような気がします。お金がかかるので結局エステには通えませんでしたが。そして40代になった現在もやっていることといえば、ガーゼでこした米ぬかパックとウグイスのふんでの洗顔は継続中です、お肌がしっとりスベスベになるし、独特の香りも癖になっています。また、庭でとれた緑菜にグレープフルーツやアセロラを混ぜたジュースや、高齢期予防の為に始めた朝鮮人参茶で午後はホッと一息いれています。

最近この歳になって感じるのですが、美肌にはお金をかけての外からのケアだけでなく、内側からも心身ともにリラックス出来ることも大切なのではないでしょうか。